[ 編集者:歯学部附属病院 2014年3月4日 更新 ]
唾液が出にくくなって口が乾くことや、口・のどの乾きを自覚する症状を指します。本院では2006年にドライマウス外来を開設してから多くの初診患者さんが来院されており、再診患者さんを含めて、ドライマウスの患者数は急激に増加しています。
この理由として、テレビ・新聞などのメディアにより、口に対する意識・関心が高まり、口の乾きや不快感を病気としてとらえるようになったことや、複雑な社会情勢からストレスを自覚する機会が増えていることが考えられます。
ストレス、薬の副作用、筋力低下、老化、口呼吸、糖尿病・腎臓病、自己免疫疾患(シェーグレン症候群)などがあげられます。
「食べ物が口に張り付く」、「口が乾いて話しにくい」、「むし歯が多い」、「口臭がひどい」などがあげられます。
原因疾患の治療、保湿剤、唾液分泌促進薬、筋機能療法、唾液腺マッサージ、食事指導、カウンセリングなどがあります。
これらの対症療法を、原因に合わせて何週間か続けることにより、口やのどの乾燥感を軽減することができます。患者さんによっては、多数の治療方法を試してもなかなか症状が改善しないこともありますが、対症療法を続けることにより、生活の質を高め、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)をはじめとする病気の予防につながります。