歯が割れたら抜くしか方法はないのですか?

[ 編集者:附属病院   2013年12月20日 更新 ]

歯が割れたら抜くしか方法はないのですか?

歯に大きな力がかかると割れてしまうことがあります。歯が割れること(歯の破折)はそのプロセスによって、大きく2つに分けられます。ひとつは外傷など衝撃力による破折であり、もうひとつは歯の亀裂などが前段階にあり、通常のかむ力で生じる破折です。
外傷による歯の破折は、スポーツ、交通事故、転倒、暴力行為など、歯が耐える範囲を越えた衝撃力がかかることによっておこります。学童期から青少年期の活動的な世代で、上の前歯部におこりやすいといわれています。
一方、かむ力だけでおこる破折は、かむ力が歯の破折への抵抗力を超えることによっておこります。歯の抵抗力は、むし歯などによる欠け具合や、日常のかむ力で亀裂が進むことなどによって減少していきます。亀裂が、かむことによって進展していき、やがて破折に至るプロセスは疲労と呼ばれ、原理的には航空機などの事故原因にもなる「疲労」と同じです。歯の「疲労」を進めないためには、氷のような、冷たくて硬いものをかみ砕くような食習慣を避け、歯をいたわってやる心がけも大切です。
かつては、歯が割れると抜歯しか方法はありませんでしたが、近年は歯科用接着剤、治療理論・技術の発達によって、歯を抜かなくても済むケースも増えています。もちろん、抜かなくて済むように治療できるには条件が揃うことが前提です。破折後の時間経過はとくに重要で、時間の経過とともに成功率は低くなるといわれています。かぶせものの中で歯が割れているケースは、ご自身が少し変だと思う段階ですでに歯が割れているケースもあり、注意が必要です。

歯ぐきの下に隠れていた破折 かぶせものを取り除いてわかった破折

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