デンタルプラークって、なあに?

[ 編集者:歯学部附属病院   2013年12月20日 更新 ]

デンタルプラークって、なあに?

歯みがきを1日おこたると、歯の表面にはネバネバした堆積物(たいせきぶつ)がたまってきます。これがデンタルプラーク(バイオフィルム、歯垢ともよばれています)で、歯磨き直後のツルツルした表面とは異なり、舌で触れるとザラついた感じがあります。プラークは、1グラムあたり1,000億個もの細菌からなり、それを構成する細菌の種類は500種類以上といわれています。皮膚や鼻の粘膜の表面には、各々1平方センチあたり1,000および10万個の細菌がいますので、プラーク中の細菌の多さは際だっています。お口の2大疾患であるむし歯や歯周病は、ともにプラーク中の細菌によって起こる感染症で、たくさんの種類の細菌が関与していますが、その中でも特に関係の深い一部の細菌をむし歯菌や歯周病菌とよんでいます。プラークがやっかいな理由は、(1)プラークとその中の細菌は、抗生物質などのお薬で撃退したり、除去したりできない。(2)プラーク中の細菌は、からだの免疫細胞でもやっつけることができない。といったことがあげられます。したがって、歯みがきによってプラークをしっかり除去しないと、むし歯や歯周病を予防することはできません。

染色液で赤く染まったプラーク ポケット内の種々の細菌

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