子どもの発達障害と歯の治療

[ 編集者:歯学部附属病院   2014年11月20日 更新 ]

発達障害には、学習障害(LD)、注意欠如(陥)/多動性障害(ADHD)と自閉性障害(アスペルガー障害、その他の広汎性発達障害を含む)などがあります。

 

自閉性障害(自閉症)と歯の健康について

 

まずは、慣れることが大切

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自閉症の方は、人に身体を触られること、音、光、味やにおいに過敏なことが多いようです。
また、特定のものや行動にこだわる傾向があるため、食べるものが偏ったり、歯みがきをいやがったり、新しい場所になじめないため、むし歯になっても歯科治療が困難になってしまいます。

そのため、できるだけ早くからむし歯がなくても、歯みがきや検診、治療の練習を通じて診療室に慣れておくと、なにか処置が必要になった時のお子さんのストレスを軽くできると考えています。
当院では、自閉症の方に対して、生活環境やお食事内容などを含めて、歯と口の健康をまもるお手伝いをしております。

治療の工夫

視覚支援に用いる絵カード1

視覚支援に用いる絵カード1

また、むし歯になってしまった場合、当院では、自閉症の方が楽に診療を受けられるような工夫も行なっています。
そのひとつが絵カードによる視覚支援です。
例えば自閉症のお子さんでは「ことば」で説明されるよりも、目で見た方がよく理解できることが知られています。

治療のスケジュールなども見てわかるように示し、見通しを立てやすくすることで、安心して歯科治療を受けていただけるように配慮しています。
さらに、歯科麻酔科協力のもとで、全身麻酔による治療も行っています

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