口腔インプラントセンターに取材しました!

さまざまな専門性をもつ歯科医師や看護師、検査部などがチームを組んで診療にあたる「口腔インプラントセンター」。難症例や入院手術にも対応できる理由や診療の特色を、西村正宏センター長にうかがいました。

幅広い領域からエキスパートが集結し難易度の高いインプラント治療に挑む

今や、開業歯科医院でも日常的に行われるインプラント治療ですが、大規模な顎骨欠損や全身疾患のある患者さん、歯科診療に極度の恐怖を抱く患者さんなどには、専門性に基づいた包括的な診療体制や、全身管理ができる医療環境が必要です。口腔インプラントセンターには、専門性に特化した複数の診療科から先生方が参加。看護部、検査部、総合技工室などのスタッフも加わって1つのチームを組み、難症例に対しても精緻で安全性の高いインプラント治療をめざします。高水準の診療を求め、関西一円はもちろん、遠方からも多くの
紹介患者さんが受診しています。

特徴1 多科、多部門が集うチームで複数工程にわたる治療が可能

当センターでは、全身管理や複合的な治療を必要とする難症例のインプラント治療を中心に対応。中でも先天性疾患や良性・悪性腫瘍で顎骨が大きく欠損した患者さんに対して保険適用で行う「広範囲顎骨支持型装置」を用いた治療や、全身麻酔・静脈内鎮静下での手術、入院治療を行える点も特色です。インプラント治療では術前の歯周病治療、骨造成、歯列矯正などを含めた総合的な治療計画の立案や、手術に伴う全身管理、術後の継続的なメンテナンスが欠かせません。欠損部分だけでなく口腔全体の機能や環境を高める必要があるので、各領域のエキスパートの力が必要です。当センターでは補綴科をはじめ口腔外科、口腔治療・歯周科、保存科、矯正科、歯科麻酔科、放射線科の先生方や、検査部、看護部、総合技工室のスタッフから成る委員会を設置。毎週各チームごとにすべての症例のカンファレンスを行ったり、毎月全体での勉強会を実施したりするなど、綿密な連携を築いています。

特徴2 先進の機器を使用して身体に負担の少ない外科手術を実現

院内には3D画像が得られる歯科用CTなど検査環境が充実。日帰り手術室は4床、また口腔外科には全身麻酔用の手術室もあります。事前に骨を造る必要のある症例では、どの部分にどのような骨を造成するか、主に補綴科と口腔外科の先生が診断や治療計画を立案して手術を実施。全身麻酔になるので麻酔科の先生、さらに看護部と、骨造成手術だけでも4部門が連携します。
埋入手術では静止画像によるガイド手術に加え、術中にリアルタイムで埋入位置をガイドする動的ナビゲーションシステムも活用します。なお、術前には各種の血液検査や生理機能検査が行われ、精緻で審美性の高い技工物の作製も必要ですが、外注することなく院内でこれらにほぼ対応できます。メンテナンスは看護部に在籍する専門の歯科衛生士が担当。初診からメンテナンスまですべての診療情報が記録・保存され、将来の治療にも役立ちます。