睡眠中のいびき・呼吸が止まる

[ 編集者:歯学部附属病院   2013年12月25日 更新 ]

睡眠中のいびき・呼吸が止まる

「自分のいびきで起きてしまう」「ちゃんと寝たはずなのに日中に眠くなる」といった症状はありませんか?もしそのような症状があるなら、睡眠中に呼吸が止まる、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。仕事や勉強に集中できなかったり、車を運転する場合は、居眠りをしてしまい、事故を起こす危険もあります。
日常生活に支障をきたすだけでなく、体の酸素が不足することで、循環機能に負担をかけてしまいます。その結果、不整脈や高血圧、心不全になる可能もあるので要注意です。普段からいびきをかく人は、検査をする必要があるでしょう。

 

原因

 

睡眠時無呼吸症候群の約9割の方は、喉の気道が狭くなることにより睡眠時無呼吸が起こります。これを閉塞型睡眠時無呼吸症(へいそくがたすいみんじむこきゅうしょう)といいます。喉の気道が狭くなる原因は、肥満などにより体重が大きかったり、扁桃腺が大きかったり、あごが小さかったりすることが考えられます。
脳幹から呼吸をする指令が出なくなることが原因の中枢型睡眠時無呼吸症(ちゅうすうがたすいみんじむこきゅうしょう)の場合もありますが、歯科で対応可能なのは、閉塞型睡眠時無呼吸症です。

 

検査と治療

 

まず、レントゲン写真や内視鏡などにより、口と喉の、どこに原因があるか検査をします。睡眠中にどのくらい、無呼吸状態なのかを実際に検査をして、睡眠時無呼吸症の最終診断とします。専門施設により検査を行い、詳細に睡眠時の状態を調べます。
基本的な治療は、スリープスプリントというマウスピースを使って治療をします。仰向けで寝ているときに気道がつぶれないようにする装置で、寝ている間だけつけるので、日常生活は普段どおりできます。その他、気道を塞ぐ根本的な原因を取り除く外科的な治療や、気道が狭くなった原因が肥満などの場合は、生活習慣を改善することも必要です。

顎口腔機能治療部

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