“見えないリスク”を見える化し、患者さんを守る

―口腔外科ナビ・VR導入を目指しクラウドファンディングを7/15(水)より開始―

大阪大学大学院歯学研究科では、教育・研究・診療を一体として推進し、高度な歯科医療と次世代の歯科医療人材の育成に取り組んでいます。その中で顎顔面口腔外科学講座は、「見えないまま進める手術」から「見える手術」へと口腔外科医療を進化させるべく、手術ナビゲーションシステムVR手術教育システムの正式導入を目指します。

これまで高度な口腔外科手術の現場では、ベテラン医師の勘や経験、空間認識能力に支えられてきた側面がありました。しかし、患者さんにとって、手術の安全性が術者個人の経験値に大きく左右される状況は望ましいものではありません。見えない部分を「見えたつもり」で処置するのではなく、神経や血管、歯牙の位置を的確に可視化しながら手術を行うこと、さらに若手医師が実際の患者さんに負担をかけずに安全なトレーニングを積めることが、これからの医療には不可欠です。

今回導入を目指す手術ナビゲーションシステムは、術中に患者さんの解剖情報をリアルタイムに可視化し、手術器具の位置を正確に把握できるようにするものです。これにより、神経・血管・歯牙の損傷リスクの低減、手術侵襲や手術時間の軽減など、患者さんにとってより安全で質の高い医療の実現が期待されます。また、VR手術教育システムでは、患者さん一人ひとりのCT画像をもとにした立体的な解剖構造を再現し、若手医師や研修医が繰り返し手術シミュレーションを行うことで、安全な技術習得と医療継承を加速させます。

本プロジェクトは、単に大学に新しい機器を導入するための取り組みではありません。誰もがより安全な口腔外科医療を受けられる社会をつくるための挑戦です。ベテランだけに依存しない、可視化に基づく安全な口腔外科手術と次世代育成のモデルを大阪大学歯学部附属病院から全国へ発信していきたいと考えています。

その第一歩として、大阪大学大学院歯学研究科 顎顔面口腔外科学講座では、手術ナビゲーションシステムとVR手術教育システムの導入費用として、第一目標金額1,200万円を掲げたクラウドファンディングを2026年7月15日(水)から開始します。患者さんの安全を守り、質の高い医療を未来へつなぐこの取り組みに、広く社会の皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。

クラウドファンディング詳細

「口腔外科手術をより安全に。ナビゲーション・VR導入で次世代育成を」

寄付ページURL :https://readyfor.jp/projects/Navigation-VR

目標金額:1,200万円 (第二目標:1,700万円、第三目標:3,000万円)

募集期間:2026年7月15日(水)9時〜9月11日(金)23時

資金使途:手術ナビゲーションシステムおよびVR手術教育システムの導入費(本体、関連機器一式)など

方式 :All-or-Nothing方式 / 寄付金控除型

リンク

口腔外科1(制御系) 
https://hospital.dent.osaka-u.ac.jp/departments/oral-and-maxillofacial-surgery1/

大阪大学大学院歯学研究科 顎顔面口腔外科学講座
https://www.dent.osaka-u.ac.jp/surg1/surg1-2691