歯並びが気になる

[ 編集者:歯学部附属病院   2014年3月3日 更新 ]

歯並びが気になる

見た目の美しさを取り戻すだけが、矯正治療ではありません。歯並びが悪いと「食べ物がかみにくい」「歯と歯の間に食べ物が挟まる」など、むし歯や歯周病の原因になるリスクも高くなります。また、幼児の場合は、あごの発育や永久歯にも影響を及ぼします。
「歯並びなんて悪くてもいい」「八重歯がかわいい」と言われる方もおられますが、人間の体のどの部分をとっても、その形と機能との間には密接な関連があります。お口やお顔の機能が果たす役割を、最大限に発揮させるためにも、歯並びを良くすることは、とても重要なことです。矯正治療により、美しい口元と美しい笑顔、食物をよく噛めるようになり、話したりすることの機能も回復し、むし歯などのリスクも減らせます。早期の診断、治療がおすすめです。

 

原因

 

歯並びが悪くなる原因は、さまざまなことによりおこります。歯の数が足りない・多い、歯と歯の間にすきまがある、歯の位置が前後左右にずれている、歯があごの骨の中に埋まっている、といった歯や歯列が原因になっている場合。あるいは、あごが大きい・小さい、先天異常など、歯や歯列以外の原因の場合も少なくありません。これらは、相互に関連していることも多く、治療を始めるまでに、詳細な検査が必要となります。

 

検査と治療

 

患者さん、個人個人の症状により治療が、異なるのはもちろん、年齢によって「いつから始めるか?」を決める判断がとても重要になります。小学生の時期に始める治療を第1期治療と呼びます。永久歯が正しい位置へ生えてくるように、あごの成長・発育のコントロールしながら進めます。中学生・高校生の時期に始める治療は、第2期治療と呼びます。個々の歯にブラケットと呼ばれる装置をつけて、歯に力をかけて移動させ歯並びをきれいに並べなおします。生えている歯のほとんどが乳歯のお子さんの場合、矯正治療をはじめることは、そんなに多くありません。しかし、受け口や出っ歯などが見られる場合、顔の成長・発育をコントロールするために、治療をすすめる場合もあります。
いずれにせよ、治療する年齢や原因、症状など、専門的知識と問題に対応できるだけの技術を持った歯科医師と相談することが重要です。

矯正科

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